更新日：2024/09/20
49歳という年齢で未経験のM&A業界に転職を決意した稲垣さん。安定したキャリアを捨て、新しい道へ踏み出した背景には、母の影響や家業の廃業に対する深い思いがありました。今回は、その決断に至るまでの経緯や、M&A業界でのやりがい、そして新たな挑戦についてお話を伺います。
目次：
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自己紹介と転職の動機
高野：こんにちは、ライトブラザーズの高野です。今日も素敵なゲストをお迎えしています。稲垣さん、よろしくお願いします。
稲垣さん：よろしくお願いします。
高野：早速ですが、自己紹介をお願いします。
稲垣さん：稲垣と申します。現在49歳で、M&A業界は未経験です。これまで保険代理店で7年ほど勤めており、今回新たな挑戦としてM&A業界を目指すことにしました。
高野：49歳での転職、しかも未経験のM&A業界というのは、かなりのチャレンジですね。まず、その転職を決意されたきっかけを教えていただけますか？
稲垣さん：保険代理店では年収2,000万円ほどをいただいており、企業カルチャーやビジョンにも満足していました。ただ、49歳という年齢を考えると、このまま安定した道を進むのか、それとももう一度新たなチャレンジをするのか、悩むことが多くありました。そして、自分の社会人人生をゼロからリセットして、最後に大きな挑戦をしたいという思いが強くなったんです。
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保険業界での成功とM&A業界への転身理由
高野：年収2,000万円を維持しつつも、あえて新しい道へ進む決断をされたのはすごいことです。保険業界での成功から、なぜM&A業界に興味を持たれたのでしょうか？
稲垣さん：きっかけは、約1年半前に母が亡くなったことです。母は、私の家業である観光業を末期がんで廃業させました。最初はその決断に疑問を感じませんでしたが、母の亡き後、日記や事業関連の書類を整理しているうちに、母がいかに事業に苦労しつつも、それを守ろうとしていたかを知りました。それを機に、「廃業以外にも方法があったのでは？」と後悔するようになり、M&Aという手段を知りました。
高野：なるほど、家業を守れなかったという思いが、M&Aに対する関心に繋がったのですね。
稲垣さん：そうです。母が苦しんだ末に廃業という選択をしましたが、もしM&Aのような後継者問題の解決策があれば、別の道があったかもしれないと気づきました。それが、M&A業界に興味を持った大きな理由です。
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家庭の廃業とM&Aへの関心
高野：家業の廃業からM&Aに興味を持ち、それをきっかけに転職を決意されたわけですね。家業のことを深く考えた中で、他にどのような発見がありましたか？
稲垣さん：母が廃業する際、事業は黒字でしたし、借入金もなく、商売としては非常に健全だったんです。しかし、母が病気で続けられなくなり、家業を終わらせるしかなかった。その事実を知った時、もしM&Aという選択肢があれば、事業を誰かに引き継いで存続させられたのではないかと思いました。そういった思いが、M&A業界への興味をさらに強めました。
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特殊な選考プロセスから内定を獲得
高野：転職のプロセスでは、一般的な書類選考ではなく、特別なアプローチを取られたそうですね。
稲垣さん：はい、49歳という年齢もあり、通常の選考ルートではなく、高野さんが特別に考えてくださったイベントでの面談が決め手でした。2024年4月に開催された「M&A交流会@RB BASE」というイベントで、日本M&Aセンターの中村さんと直接お話しする機会をいただき、そこで自分の思いを伝えることができました。
高野：確かに、通常の書類選考では難しい場合もありますが、直接対話で思いを伝えるのは効果的ですね。中村さんとの会話はいかがでしたか？
稲垣さん：非常に有意義でした。中村さんも私の背景や思いをよく理解してくださり、すぐに意気投合しました。あの場でしっかりと自分の熱意を伝えることができたのは、本当に良かったと思います。
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これまでのキャリアとその軸
高野：これまでのキャリアでは、保険業界や英語講師など多岐にわたる経験をお持ちですよね。それらの経験で成果を上げ続けられた理由は何だと思いますか？
稲垣さん：私の中で一貫して大切にしているのは「子供を守る」という信念です。予備校の講師時代も、保険業界でも、常に子供や家族を守ることを軸にして仕事を選んできました。この軸がブレないことが、私の成功の理由だと思っています。
高野：「子供を守る」という軸は、M&A業界にも通じるところがありますね。後継者問題を解決し、事業や従業員の未来を守ることも、その延長線上にあります。
稲垣さん：まさにその通りです。M&A業界での仕事も、結果的には従業員やその家族、ひいては子供たちの生活を守ることに繋がると信じています。
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今後の展望と転職を目指す方へのアドバイス
高野：今後のキャリアについて、どのような展望をお持ちですか？
稲垣さん：M&A業界においては、しっかりと成果を上げつつ、事業承継を通じて多くの企業を支えたいと思っています。自分が目指してきた「子供を守る」という使命をこの業界でも果たしていきたいですね。
高野：最後に、これからM&A業界を目指す方々にメッセージをお願いします。
稲垣さん：年齢や経験に関わらず、大事なのは「やりたいかどうか」、そして「覚悟を持って一歩踏み出すこと」です。自分が信じる道を選び、挑戦を恐れずに進んでいってほしいと思います。新たな道は、必ず開けると信じています。
高野：素晴らしいメッセージです。これからのご活躍を楽しみにしています！
おわりに：
49歳での転職という大きな決断を下し、M&A業界へ飛び込んだ稲垣さんのストーリーは、多くの人に勇気を与えるものです。挑戦は、年齢や過去の経験にとらわれず、新しい一歩を踏み出すことの重要性を教えていただきました。
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